多摩美術大学のロゴ
提供元: 学校法人多摩美術大学
何でできているか
文字を持たず、黒い横棒を6段に積み重ねただけのシンボルマークです。Commons では彫刻家・デザイナーの五十嵐威暢の作とされています。
形
いちばん上といちばん下の段は、ゆるく弓なりに曲がった帯です。上の帯は中央が下がり、下の帯は中央が持ち上がっていて、上下から内側へ向かって反っています。
そのあいだに4段の横棒があります。上の3段は中央に細い隙間が入り、左右2本に分かれています。4段目だけは隙間の無い1本の棒です。棒の太さと段の間隔はすべて同じで、左右の端も一直線にそろっています。
全体の外形は、上下の辺が内側へ反ったほぼ正方形になっています。
色
黒の1色です。棒と棒のあいだの白い隙間も形の一部になっています。
この作りが効いている理由
同じ太さの棒を同じ間隔で積むと、それだけで強い規則が生まれます。その規則の中で、上下の反りと中央の隙間という少しの変化だけを加えると、単調な縞模様ではなく1つの形として記憶されます。規則を先に作り、崩すところを最小限に絞るのは、図形だけのマークを作るときに応用しやすい考え方です。
上下の帯が内側へ反っていることで、平らな面に置いた縞なのに、筒や柱の表面のような奥行きが感じられます。直線と曲線を1種類ずつしか使っていないので、大きな看板でも小さな印でも同じ印象で再現できます。
このマークは文字を持たず、校名を添えなくても形だけで立つことを前提にした作りです。美術大学らしく、図形の組み立てそのものが大学の性格を示すものになっています。